『MMR マガジンミステリー調査班』:世紀末オカルトと爆笑陰謀論の伝説!

ギャグ

『MMR』って知ってる?世紀末オカルトブームの金字塔!

「な、なんだってー!!」このセリフを聞いてピンとくるあなたは、きっと『週刊少年マガジン』を読んでいた世代ですね!今回ご紹介するのは、伝説の漫画**『MMR マガジンミステリー調査班』**です。

1990年代、『週刊少年マガジン』に不定期連載されたこの作品は、当初は超常現象を科学的に解明する調査班の物語…のはずが、いつしかノストラダムスの大予言を軸に、謎の組織や政府の陰謀が絡む壮大なSFミステリーへと変貌していきました。まさに「世紀末オカルトブーム」の極致とも言える作品だったんです!

 

正に聖書

読者にトラウマを植え付けた「無駄に高い画力」と、まさかのギャグ漫画!?

『MMR』の魅力は、その独特な世界観にあります。学研の『ムー』や『矢追純一のUFOレポート』で語られていたようなオカルトネタが満載で、「今さら?」な内容も多かったのですが、作画担当の石垣ゆうき先生の**「無駄に高くなっていった画力」**によって描かれる悪夢のような世界は、当時の読者にガチでトラウマを植え付けたと言われています。

しかし、この漫画が本当に伝説になったのは、その**「ギャグ漫画」としての側面でしょう。特に、隊員たちの「な、なんだってー!!」という驚愕のセリフと、隊長キバヤシの「つまり○○は△△だったんだよ!」**という強引すぎる結論付けは、もはやお約束。伊集院光さんが『週刊少年マガジン』史上最高のギャグ漫画と評したのも納得の面白さなんです!シリアスな展開なのに、思わず笑ってしまう…それが『MMR』の真骨頂でした。

 

 

キバヤシ隊長の「予言」はどこまで飛躍したのか?

キバヤシ隊長が導き出した「予言」や「陰謀論」は、とにかくぶっ飛んでいました。いくつか例を挙げると…

  • バーコードには「666」が埋め込まれている!
  • 1999年には、宇宙人が地球人の遺伝子を取り込むため、核戦争を起こして人類を突然変異させようとしている!
  • 富士山が噴火すると、日本はムー大陸のように沈没する!
  • 高層ビルによって風の1/fの揺らぎが壊され、その風を受けた人間は犯罪に走る!
  • 秘密結社『神の言葉』が秦の始皇帝が保存した隷属遺伝子をインフルエンザウイルスに組み込み、世界中の人間に感染させようとしている!

…などなど、枚挙にいとまがありません。最終的には「人間の可能性は無限である」という、それまでの展開を全てひっくり返すような結論にたどり着くのも、MMRらしいオチでしたね。

全て政府の陰謀なんです。

MMRが立ち向かった「悪の組織」や「人類の危機」

『MMR』では、キバヤシ隊長が導き出す数々の予言や陰謀論の背後には、人類に危機をもたらす様々な組織や勢力が存在しました。彼らがMMRの調査対象となり、物語をさらにスリリングなものにしていきます。

  • レジデント・オブ・サン(太陽の住人) MMRに電話や手紙で接触してくる謎の人物または集団で、その正体は陰謀論で著名な秘密結社**「イルミナティ」**であるとされています。「神の言葉」を巡る人格改造計画や、始皇帝の隷属遺伝子に関する大規模な国家の陰謀に関与していました。
  • 300人委員会 単行本未収録のエピソードに登場した組織で、「世界を裏から支配する」とされ、サリンを使ったテロを起こすという予言が描かれました。現実の事件との類似性から、このエピソードは単行本には収録されませんでした。
  • 秘密結社『神の言葉』 単行本13巻に登場する組織で、秦の始皇帝が保存した隷属遺伝子をインフルエンザウイルスに組み込み、世界中の人間に感染させようと計画していました。
  • 宇宙人グレイ 人類に警告する宇宙人バシャールとは対照的に、混乱させるために偽のミステリーサークルを作る存在として描かれます。1999年には、核戦争を起こして地球人を突然変異させ、自分たちの遺伝子に取り込もうと企んでいました。
  • ヒットラーの末裔たち チベットの風水術を使って日本の気の流れを変えることで地球に超異常気象を起こし、飢饉で世界を支配しようと目論んでいました。
  • 軍産複合体 戦争を望んでおり、人工生命体を用いたコンピュータードラッグによって人間を殺人兵器に作り変えようと画策していました。
  • ウイルス進化論者 子供たちをウイルスに感染させ、人工的な進化を起こして「ネオテニー」を作り出す活動をしていました。
  • 南米に存在するナチスの残党 宇宙人の技術を用いて人間の冷凍保存に着手しており、ポールシフトの際に世界を支配しようと計画していました。

 

現実とリンクした衝撃エピソードと、現代への影響

漫画の冒頭には「この物語は事実をもとにしたフィクションです」という但し書きが添えられ、単行本5巻以降は「内容に関する問い合わせは、電話では一切受け付けておりません。ご了承下さい」という文言が追加されるなど、そのリアリティラインも独特でした。

特に衝撃的だったのは、「松本サリン事件」を下敷きにした予言が掲載された2ヶ月後に「地下鉄サリン事件」が実際に発生し、そのエピソードが単行本未収録になったことです。これは、作品が持つある種の「予言性」を象徴する出来事として、ファンの間で語り継がれています。

『MMR』は、テレビドラマ化やアニメ化、ゲームとのコラボなど、多岐にわたるメディア展開もされました。そして何より、その独特のセリフ回しやキバヤシの強引な結論付けは、インターネットミームとして現代にも語り継がれ、多くの人々に影響を与え続けています。

ワクチンは人類削減計画、
ディープステートが・・・w

まとめ:『MMR』は時代が産んだ奇跡の作品!

『MMR マガジンミステリー調査班』は、世紀末の不安とオカルトブームが融合した、まさに時代を象徴する作品でした。真面目なようでいてどこかシュール、そして予測不能な展開の連続。今読んでも、その「な、なんだってー!!」な魅力に引き込まれること間違いなしです!

あなたもこの機会に、伝説の『MMR』の世界に触れてみませんか?

御注射のお時間です。頭を出してください。

 

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